仲町公園北斎顕彰碑
北斎「冨嶽三十六景」3か所の千住浮世絵顕彰碑
葛飾北斎(1760‐1849)は、冨嶽三十六景で『武州千住』『隅田川関屋の里』『従千住花街眺望ノ不二』三枚の作品を、千住地域を画題に描いてます。
『武州千住』(足立区桜木町1丁目15-4帝京科学大学交差点付近)
『隅田川関屋の里』(足立区千住仲町28-1仲町公園内)
『従千住花街眺望ノ不二』(足立区千住橋戸町31大橋公園内)
以上の題材画題の対象地と想定される三ケ所に顕彰碑が建立されています。
葛飾北斎海外での評価
オランダ商館の医師としてシーボルトが来日した当時、日本の絵師が幕府の許可なしに外国人のために絵を創作することは国禁に値したが、1826(文政9)年中には北斎は『日本風俗画』15枚を描いてしまった。シーボルトは出版した自著『Nippon』の挿図には『北斎漫画』の図柄を用いてます。1867年のパリ万国博覧会では浮世絵が紹介され、その奇抜で動的な構図、軽妙な人物の動き、その表情、衣装描写の精緻さが、ヨーロッパの芸術家たちに驚愕を与えました
北斎に影響を受けた画家には、ビンセント・ヴァン・ゴッホやエドガー・ドガなどがいて、ドガは『北斎漫画』を参考にした人物像を描いています。また、アンリ・リヴィエールは、「冨嶽三十六景」に触発されて「エッフェル塔三十六景」を描きます。音楽家のクロード・ドビュッシーも「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」に発想を得て、交響詩「海」を作曲したとされています。
このようにヨーロッパの芸術家に大きな影響を与えた北斎は、世界における評価が高く、1960年には、ウィーンで開催された世界平和評議会において、世界の文化巨匠として顕彰され、また、1999年にはアメリカの雑誌『ライフ』で「この1000年でもっとも偉大な業績を残した100人」として、日本人でただ一人選ばれています。
北斎と千住
「江戸の骨つぎ」に以下のように北斎が登場してます
北斎が「冨嶽三十六景」の題材に
選んだ「千住」はここです。